先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
少々呆気に取られてると、私の腕の中で眠っていた優くんが起きて「ぱぱぁ」と呟いた。
「ふふっ。あやちゃんったら、不安がる必要はないのに」
「だって……」
不安になりますよ。
だって、あなたは結構モテるから。
「つーか水なんかかけんなよ!あぁ、でも、水も滴る良い男って昔から言うしな」
馬鹿な発現してるこの人は置いといて。
「あ、あの」
智也さんの後ろにいた女の子……李依ちゃんがオズオズと声をかけてきた。