先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
「あなたがあやちゃん、ですよね?」
「えっ?」
「先生から、よくお話は聞いてます」
「そう、なの?」
「はい。それに……」
李依ちゃんはニコッと笑って、私の耳元で。
「私、付き合ってる人がいるから」
思わず事実に「えぇっ!!」と声を上げた。
「そうそう。だから不安がる要素なんか何もないのにねぇ」
いやいや。
それならそうと、先に言っといてくださいよ。
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