先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
医院を出て急ぎ足である場所に向った。
私が今日、急いでる理由は……。
「こっ、こんにちはっ……」
お店の中に入ると。
「こんにちは、夏依ちゃん。何か乱れてるね」
爽やかな笑顔で迎えてくれた彼方くん。
実は今日、彼方くんから急にメールがきて。
『お店に来て』と唐突に招待されたのです。
「走って来ちゃったから」
「そんな焦らなくてもよかったのに」
「だって……」