先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
早く彼方くんに会いたかったから、なんて……言えないよ。
「とにかく上がってよ。自宅に」
「え……えぇっ!!」
「母さん!店番よろしくー!」
背中を押され、彼の自宅である2階へ。
通されたのは彼方くんの部屋。
「ちょっと待っててね。すぐ戻るから」
1人にされ、落ち着かない。
男の子の部屋に入ったのは、生まれて初めて……。
少しして戻ってきた彼方くんは……。
「そ、それは……」
大きなお盆を持っていて、その上にはケーキやムースのスイーツがいっぱい。