先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
「マジで!?よっしゃ!!」
笑顔でガッツポーズする姿は、少し可愛いと思った。
「これさ、どうしても夏依ちゃんに食べてほしかったんだ」
「え、どうして?」
頬杖をついて彼方くんはポツリと……。
「ティラミスは、失恋を癒すスイーツって言われてるから」
え……失恋って。
もしかして彼方くん……。
「そもそもティラミスには、私を元気づけてって意味があるんだよ?」
私のために作ってくれたの?
……なーんて。
そんな事、あるわけないか。