先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
出会い。
その言葉を聞いて、何故か真っ先に浮かんだのは……夏依ちゃん。
でも夏依ちゃんはあくまで失恋仲間だし。
「うーん、どうだろうなー」
と曖昧に答えた。
「俺は出会いなんてないよ。合コンに何度か無理矢理連れて行かれたけど、一向に出会いなんてないんだよ!!」
日向は若干激情してテーブルを叩いた。
「やっぱ俺、あやしか好きになれないかも。やべぇな」
頭を抱えながら、日向はレモンティーを口に含んだ。