先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
「夏依ちゃん……」
「んっ」
「クリームが、ついてたよ?」
「っ」
今だってさ。
夏依ちゃんの口についてたクリームを指で取ったんだけど……。
たったこれだけの事で赤面しちゃう俺。
んで、彼女も同じく赤面してる。
「ご、ごめん……いきなり」
「ううんっ……」
漂う妙な空気。
俺って、こんなだった?
ほんのちょっと夏依ちゃんに触れただけじゃん。
たったそれだけの事でこんなにドキドキして照れる奴だったっけ、俺って。