先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
あやに片思いしてた頃はガンガンアタックしてたくせに。
どうも夏依ちゃんにはガンガンいけない。
だってさ、夏依ちゃんって何かガラス細工みたいで……。
そっと優しく触れないと、壊れそうで……。
「かっ、彼方くんっ……!!そんなに見られたら、恥ずかしいよっ」
「あ、ごめんごめん」
そして、今のこの関係が壊れるのが怖いのも事実。
変にアタックしたり。
告白したりして、関係を壊すくらいなら、友達のままでいた方が。
「はぁ……」
俺って、案外臆病だったんだなぁ。