先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
「え、あの私は……」
「いいから行こうよ」
「キミ、めっちゃ可愛いねー。超タイプなんだけど」
「いえ……あの……」
男の1人があやちゃんの腕を掴んだ。
それを見て、めちゃくちゃカチンときて……。
「いい加減にして!!馬鹿っ!!ばーか!!」
走ってそばに駆け寄って、あやちゃんを抱きしめた。
しっかり守るように。
「あやちゃんは僕のだもん!!手出しちゃダメ!!僕以外の誰のモノでもないから!!」
大人気なく怒鳴ったら、2人組は「何だよ……この人」とブツブツ言いながら去って行った。
「あの、智也さん……」
「あやちゃん」
「は、はい……?」
あぁもう……やっぱり……。