先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
「むぅ」
「……あれ。智也さん?」
雑誌を乱暴にテーブルの上に置いて、ソファーの上でスヤスヤ眠る優くんの元へ。
「あの、智也さん?」
「……」
「怒ってるんですか……?」
あやちゃんは不安そうな表情をしているが、今は構わずただ優くんだけを見つめた。
わかってる。
この年にもなって、みっともない事だって。
アイドルに嫉妬とか……。
本当の本当に子供染みてるなぁ。