先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
次の日。
医院に出勤してすぐ純に縋りついた。
「純~。助けてよ~!!」
「わわっ。縋りつくなって。朝からむさ苦しいな」
毒舌を言いながらも「で、どうした?」と聞いてきた。
「僕さ、エースに嫉妬してるの。あやちゃん、エースが大好きだって」
と言ったら。
「お前、馬鹿」
励ましの言葉なんかなし。
容赦ない。
「そんな事で嫉妬してどーすんの!!あやちゃん、まだ19でしょ?アイドルを好きになる事くらいおかしくないだろ。普通の事だよ」