先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
相変わらずな人
「あ、このピアス純に似合いそうー」
休日。
今日はデートです。
もちろん優くんも一緒だけど。
ショッピングモールをウロウロしてたら、智也さんはピアスを吟味し始めた。
「純ってさ、ピアスがよく似合う人だよね」
優くんを片手で抱っこしながら器用にピアスを吟味して、キラキラ笑顔でそう言う彼はとても眩しい。
「でも……ピアスに明るめの茶髪って、この風貌は医者としてどうなんでしょうね」
正直、櫻田先生はわが道を行き過ぎな気がする。