先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
「あっ」
ふと、智也さんの頬にもクリームが付いているのに気づいた。
本人は全く気づいてない。
「あの、智也さん……ほっぺに」
「ん?ほっぺ?」
「クリームが付いてますよ?私と同じ、右側のほっぺに」
「え~。どこ~?」
30代後半だってのに、何でこの人はこんな可愛いんだろう?
「ねぇ」
「はい?」
「あやちゃんが取って。舐めて取ってほしいなぁ」
「えぇっ!!??」
「早く~」
急かしながら、キラキラした目で私を見てる。
そういう顔されたら……。