先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
恋心にはカギを
【彼方side】
「彼方、久しぶり」
「あや!!本当に久しぶりー!!」
学校が休みの日。
店番してたら、あやが来てくれた。
あやと会うのは少々久しぶり。
卒業して会う頻度がめっきり減った。
「こうして見ると彼方も職人って感じするね~」
「そ、そう?」
この子はいっつもストレートに褒めてくるもんだから、マジ照れる。
俺は、あやが好き。
高校の時からずっと。
告白して玉砕したのに、結局諦めきれてないという……情けない状態。