先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
「彼方、一流のパティシエ目指してがんばってるの?」
「ま、まぁな」
あやはマジで可愛い。
もう本当に好きで好きで、こうしてる間も思わず抱きしめたくなるけど……我慢。
「そ、そういえば子供くん元気?」
「うん。元気だよ~。今ね、お兄ちゃんが散歩に連れ出してるの」
あやは既に子持ち。
あの冴えないおっさんとの間に子供を授かりやがった。
子供まで生まれたんじゃ、さすがにもう奪えないよなぁ。
「はぁ~」
結局、今となってはこの恋心にはカギをかけるしかない。