先生、甘い診察してください*おまけ短編集*





「彼方、一流のパティシエ目指してがんばってるの?」

「ま、まぁな」



あやはマジで可愛い。




もう本当に好きで好きで、こうしてる間も思わず抱きしめたくなるけど……我慢。





「そ、そういえば子供くん元気?」

「うん。元気だよ~。今ね、お兄ちゃんが散歩に連れ出してるの」



あやは既に子持ち。


あの冴えないおっさんとの間に子供を授かりやがった。




子供まで生まれたんじゃ、さすがにもう奪えないよなぁ。




「はぁ~」


結局、今となってはこの恋心にはカギをかけるしかない。




< 66 / 199 >

この作品をシェア

pagetop