先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
「彼方、大丈夫?」
「あや……」
今はお客さんもいないし、せっかくだから……。
「あやっ!!上がってよ!!」
「えぇっ!!でも」
「いいから!!少しでいいからっ!!美味しいお菓子をご馳走する」
レジカウンターから出て、あやの手を引いた。
厨房にいた母親に「店番お願い」と言って、あやを2階の自宅へ。
「適当に座って」
リビングのダイニングテーブルに座らせて、紅茶を出した。
あやの向かい側に座って、紅茶を飲みながらジッとあやを盗み見た。