先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
「冷蔵庫に確かムースがあったから、持ってくる」
と席を立った。
どーも腑に落ちない。
あやの結婚相手が、あんな冴えない人なんて!!
どう考えたって普通の顔じゃん!!
「はい、あや。チョコムースだよ。食べて」
スプーンで適量すくって、あやの口元に持っていった。
あやはニコニコしながら、パクッとそれを口に含んだ。
「わぁ!!チョコの味だ~!!これすっごい好きー!!絶品っ!!」
今、俺はこの無邪気で可愛い笑顔を独り占めしてる。
非常に贅沢だ。