先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
「あ、いけない。早くケーキ買って、智也さんの所に戻らないと」
結局、あやの頭の中にはあのおっさんの事しかないんだな。
「ねぇ彼方、あのチョコムース、8個ちょうだい」
「あ、うん……気に入ってくれてよかった」
あの人のどこがいいか、理解できないけど
あやはかなり幸せそうだ。
幸せそうに笑ってるから、下手に手が出せない。
もう高校時代みたいに、積極的にアプローチするのもアウトだよなぁ。