先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
「陽菜ちゃん、ここ小さく虫歯になってるからまた治療しないとだね」
やっぱり……。
「痛いの?」
「ううん。虫歯の部分はとーっても小さいからすぐ終わるよ」
すぐ終わっちゃうのか。
嬉しいような、寂しいような……。
「先生、怖いよ……」
さり気なく手を握って、少し甘えてみた。
「んふふ。大丈夫。ぜーんぶ僕に任せて。ね!」
と言って私の手はさり気なく解かれた。
前に比べたら、少しガードが固くなった?
それだけあやちゃんが好きって事?