先生、甘い診察してください*おまけ短編集*
先生は鈍感で、やる事が子供っぽい。
「いらない。子供じゃないもん」
「あらら」
乱暴に先生の持ってるぬいぐるみを両手で押した。
「先生が、ギュッとして……?それなら私、がんばれるよ?」
「……」
あ、また困った顔した。
可愛いなぁ。
何て心の中で笑ってたら、先生は「陽菜ちゃん」と呟いた。
「ダメだよ。あんまりからかうような事を言ったら」
子供を宥めるような、優しい言い方で注意された。