world
リィウゥウ…

まただ、誰かに呼ばれている
またこの夢だ。

知ってる、これは悪夢だ。
リィウゥウ…どこぉお?

あの人が名前を呼ぶたび…俺の心は震える。

来るな。
嫌だ…。

〝李羽…李羽!〟
…来るなぁ
魁「李羽!」
李「いやぁぁあっ!」
魁「りぅっ!」

な…なんだ…。
魁「また、うなされてたぞ」
李「嘘……寝ないようにしてたのに…」
魁斗は俺を優しく抱き寄せた。

魁斗の肩がわずかに震えてる。李「魁斗?」
魁「許せねぇっ…あのやろ…夢にまで。…これ以上李羽を傷つけんな!」

李「魁斗…。俺は大丈夫だ。」魁「大丈夫な訳ねぇだろ!二週間も寝てないんだ!」
李「でも…」

寝たら夢を見てしまう。
それが今になっては恐ろしいのだ。
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