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明久、零、奏太、恵は突然の李羽の登場にびっくりした。
「だぁれ?イケメンねぇ」
「お前には俺が居るだろ」
女は露出の高い服を着、男に甘ったるく話す。
男の手は恵をつかんでいた。
李「恵を離せ」
男「あ?…なんで?」
李「恵が怖がってるから」
男は楽しそうに笑う。
零「李羽…そいつらはクスリやってる」
明「危ないよ!」
恵「…」
恵を見ると、尋常じゃなく震えていた。
俺を見る目が、闇に染まりかけ、そんななのに…俺に助けを求めているようにも思えた。
李「恵…大丈夫。」
俺も〝私〟もこの人らは怖くない。
もし…
ズバッと恵を男から引き離し、後ろに寄せる。
奏太が恵を支えているのが横目で見れた。
男「てめぇ…」
もし…こいつが立松日比華だったら… ドクンと胸が嫌な音を立てる。恵「…すごい…殺気」
李「…今度、恵の視界に一瞬でも映ったら…殺すよ?」
男も…女も、怯えて逃げていった。