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李羽は何も話さず、逃げる二人を見ていた。

ギュッ…と背中に圧力がかかる。


恵「あ…ありがとっぅ…」
李「恵…。」
やんわりと李羽の腰を掴んでいた手を離され、戸惑いの目で恵は見ていた。

恵はもう大丈夫なのだ…。
恵は李羽を認めてもいいと思ったのだ。
離された手は李羽の体温を残し…切ない。


明「李羽ちゃん…」
零「もう避けんな。アヤから少し聞いたから…」
李羽はクルンと彼らの方をみた。




李「…それだけではなさそうだな。」
奏「…ム…。わりぃ…立松って奴の新聞を調べてさ……」



李羽は…切ない目を向けた。


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