world
ぐいっ
李「うっ!」
ネクタイを奏太に引っ張られた
奏「ふざけたこと抜かしてんじゃねぇよ!秀は強いの!格好いいの!……
そんなこと…ないのに…
何でお前は泣くんだよ!
本当に死んだって…思っちまう…
.........だろ」
奏太の手は力無く降りた。
零「李羽…秀の最後…聞かせてよ。」
零だけ…いや、零も正気じゃないのだろう
わずかだが、ハガネ色の瞳孔が開いている。
李「秀は…私を庇って、打たれたのだ。
秀は…私の腕の中で血を吐いたのだ。
秀は…口癖を一回言ったのだ。
《強気男のようであれ》…と…最後に零…」
私は、零の目から枯れるほど溢れる涙を見て、寂しく微笑んだ。
李「私はお前のことを頼まれたよ。《弟を…頼む》とな…」
零に近寄り、金髪の頭に手を乗せた。
李「兄は最後まであんたに気を配っていたんだ。だから…お前は秀に会いに行って笑えよ」
零は…こちらを上目で見て、涙を拭い、綺麗な笑顔を見えた。
奏「え…でも、死んでんだろ」
李「え…あ…仏壇な」