GAP SCHOOL ! !☆



「……っ!!」


塞いでいない方の左手が、スルリとスカートの中に入ってきた。


気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い!!


蹴り飛ばしたいけど、気持ち悪すぎて動けない……!


キッ、と男を睨むと余裕な笑みが帰ってきた。


「騒いでもいいぜ?どうせこの階にはもう誰もいねぇだろ」


「……っぃ、や」


そんなはずない。

絶対誰か残ってるはず。


男の手が口から外れた瞬間、あたしは叫んだ。


「誰か!誰か助けて!誰もいないの!?」


「だからいねぇっつってんだろ」


なんで楽しそうなの?
意味がわからない。

普通、好きな女が助けて欲しがってたら助けるでしょ?

なんであんたは真逆の立場にいるのに!


「リンカの唇はうまそーだな……」


呼び捨てすんなっ!

もう、あたしは爆発寸前だった。




< 11 / 28 >

この作品をシェア

pagetop