GAP SCHOOL ! !☆
「須藤ん家って、でかいな」
「お父さんが職場の人に譲ってもらったんだって」
「ふぅん、なにやってる人なの?すげぇな」
…初めて、1人じゃない通学路。
「内緒」
「ふぅん」
なんだか、笑っちゃいそうになる。
「なにニヤけてんの?」
…ホントに笑ってたらしい。
おかしいな、表情隠すの上手いはずなのに。
「ニヤけてなんかない」
「嘘つけ」
「ねぇアレ、リンカちゃんと飛鳥じゃないの?」
ピクッ、と体が動く。
同じ高校の女子二人組。
「えっ!?本当だ!」
「絡まれてるの?リンカちゃん大丈夫かな?脅されてる?」
そりゃ、学校が近づけば同じ高校の生徒も増えるし気にしてなかった訳じゃないけど。
あたしが足を止めると、飛鳥くんもその二人に気づいたのか、険しい顔をした。
「でもリンカちゃんって男好きなんでしょ?不良でも自分の手の内に入れたいとか?」
「あははっ!言えてる、そうかもね!」
ふざけたことばっか、言ってて。
あたしの気も知らないで…。