GAP SCHOOL ! !☆
確かに口から出るのはキツい言葉。
全く言う気はないのに、あまりに照れすぎてうまく本当のことを言えないのだ。
それにしたって限度があるでしょ、と小雪はたまに自分に呆れたりする。
(まぁ、毒舌な私の方が見た目には合ってるんだろうなぁ)
ちら、と、クマのぬいぐるみから視線を外して腕時計を見た。
あぁもうこんな時間だ、帰ってご飯作んなきゃ。
小雪は店を離れ歩き出した。
去り際に「あんなクールな子でもこのぬいぐるみ可愛いって思うんだねぇ~!」という言葉が聞こえたのは知らない振りをして。
また言われた、と小雪は心の片隅で思っていた。
きゅっ、とブレザーのポケットあたりを握ったとき、中で紙が潰れるような音がした。
あぁ、朝の手紙だ、と気づく。
今朝、下駄箱に入っていた手紙。
よくわからないけど、なにか変わりそうな気がして読んだ瞬間に、その教室に行こうと決めていた。
明日はなにか変わるだろうか。