GAP SCHOOL ! !☆
GAP委員会 リンカ-partA
出逢い
放課後を告げるチャイムが鳴ったと同時に、教室を出ていく生徒たち。
そんな中、あたしは一人、スマホをいじっていた。
まだ4時にもなってないから、あの教室に行くにはまだ早いよね。
最近ハマっている猫のゲームに癒されながら時間を潰すことにしよう。
と思ったら。
「……須藤?」
「?」
教室の後ろのドアがカラカラと開いて、そんな声が聞こえた。
振り返ると、少し顔を赤くした男子生徒がいた。
見たことない、先輩かな?
ちらっと上靴を見ると、青色。
つまり、先輩だ。
あたしたち2年は黄色で、1年は緑だから。
「なにか用ですか?」
「いや、用……、だな、用がある、ちょっと来てくれ」
ハッキリしない男だなぁ。
あたしのキライなタイプ。
スマホをポケットに入れて、仕方なく先輩の後ろを歩く。
ついたのは、空き教室だった。
先に中に入れられて、ガチャ、と鍵のしまる音が聞こえた気がする。