夢色、虹色、涙色
コツコツ鳴るピンヒール、ヒラヒラ揺れるスカート。
振り返らなくても、視線を感じる。
今までも会えなかったんだ。
無事に生きていてくれただけで、それだけで本当に良かったんだ。
目的のbarに着いた。
落ち着いた店内。
暗い照明。初めてでドキドキしたけど、笑顔を見せたマスターは優しそうな空気をまとっていた。
奥のボックス席、カンパリオレンジを頼んだ。
まなが突然話し出す。
「さやの同中のホストかっこいいね」
「うーん垢抜けた気はするかな?」
「なんかあったでしょ?元カレ?」
「正確には、彼にはなってない。片思い。」
「若いって素晴らしいね~」
年寄りクサイ事を言って爆笑するまな。
「行って来なよ。今日」
突然の事でグラスを落としそうになる。
「いや、ホストはいいや」
リョウに会うのが怖い。
私だって恋愛はしてきたけど、リョウが完全に過去を捨てたらと思うと怖くて踏み出せなかった。
振り返らなくても、視線を感じる。
今までも会えなかったんだ。
無事に生きていてくれただけで、それだけで本当に良かったんだ。
目的のbarに着いた。
落ち着いた店内。
暗い照明。初めてでドキドキしたけど、笑顔を見せたマスターは優しそうな空気をまとっていた。
奥のボックス席、カンパリオレンジを頼んだ。
まなが突然話し出す。
「さやの同中のホストかっこいいね」
「うーん垢抜けた気はするかな?」
「なんかあったでしょ?元カレ?」
「正確には、彼にはなってない。片思い。」
「若いって素晴らしいね~」
年寄りクサイ事を言って爆笑するまな。
「行って来なよ。今日」
突然の事でグラスを落としそうになる。
「いや、ホストはいいや」
リョウに会うのが怖い。
私だって恋愛はしてきたけど、リョウが完全に過去を捨てたらと思うと怖くて踏み出せなかった。