ずっと大好き…2人の秘密…
「そういえば…悟くんに電話しなくちゃ」
「いいよ。どうせ同じ用件だろ」
「でも…」
「それより、みのりの両親に挨拶しなくちゃだよな…」
ベットの背もたれに浅い角度で背中を預ける浅井が少しだけ表情を曇らせる。
スウィートというだけあって、ベットはクィーンサイズはあるんじゃないかと思うほどの大きさ。
それに加えて、上品でいて高級感がある。
天蓋がないのが不思議なくらいな高級さ。
そんなベットに寄りかかりながら小さなため息を落とす浅井はしっくりとはまっていて、本当に何でも使いこなしてしまう浅井にみのりが隣から視線を送った。
「…みのりは、両親にオレの事話した事ある?」
ふいに視線を返されて、どきっとした心臓を誤魔化すようにみのりが視線を逸らした。
「…付き合ってる人がいる事は知ってるよ。
でも、浅井さんがどんな人なのかは話してない…」
「だよなぁ…。
とりあえず、来週にでも挨拶に行くから」
「え?来週…?
そんなに急がなくても…」
浅井の言葉に、逸らした視線を戻すとすぐに浅井の目に捕らえられてしまった。
慣れないライトのせいなのか、やけに色っぽく映る浅井に、胸が騒がしくて仕方ない。
「言っただろ、もう待てない。
オレだけのもんにしときたい」
元から騒がしかったはずの心臓が、その激しさを増す。
結婚して毎日一緒にいたらどうにかなってしまうんじゃないかと思うほどに、浅井に対して免疫ができない。
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