ずっと大好き…2人の秘密…
「…分かった。じゃあ話しておく」
「ん。……やっぱり反対されるかな」
小さなため息と一緒にこぼれた浅井の言葉に、みのりが首を振る。
ベッドに横になったままふるふると首を横に振ると、小さな振動が出来て身体を揺らす。
「大丈夫だよ、多分。
…ちゃんと浅井さんを見てくれれば大丈夫だと思う。
それに何か言われても絶対納得させるから」
すっかり眠気のとれた目で言ったみのりに、浅井がふっと表情を緩めた。
「珍しく強気だな」
「うん…だってあたしも浅井さんと結婚したいもん」
「…小田切にもそう言ったくせに?」
「え…えっ?!なんで知ってるの?!」
慌てて上半身を起こしたみのりに、浅井が意地悪な顔で少しだけ笑う。
「今日小田切から聞いたんだけど、中学の時話してたんだって?
結婚したらどんな家に住みたいとか、お互いなんて呼び合うかとか?
…ませた中学生だったんだな」
ニヤニヤと笑う浅井はどうやら怒ってはなさ気で…だけど、どうにも反論しないと気の治まらないみのりが、パクパクさせていた口を開いた。
「違うよっ…
だって、普通考えたりするでしょ?
だって…だって、そうゆうのに憧れる時期で……」
ちょっとからかってやるつもりで言っただけなのに、期待以上の慌てようを見せたみのりに、浅井がくっくっ、と喉のあたりで笑いながらみのりの頭を撫でた。
「ごめん。ちょっとからかいすぎた。
大丈夫だよ、全然気にしてないから」
まだ笑いを堪えている様子の浅井に、みのりが頬を膨らませた。
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