ずっと大好き…2人の秘密…
「…なんで悠太とそんな話したの?」
「小田切のおばさんの病室に行く前に、廊下であってさ。
ちょっとだけ話したんだ。
オレも、小田切自身の気持ちを聞きたかったし」
「……」
だから病室に入る時2人一緒だったのかと、納得していると、みのりの隣で浅井が苦笑いをこぼした。
「…違うか。
オレがきっぱり言いたかっただけかもな。
小田切には渡さないって」
苦笑いを見せながらみのりの頭を撫でる浅井に、みのりが頬を少しだけ赤くして…
俯いた顔でチラッと浅井を見上げた。
「…渡さないって、あたしモノじゃないよ」
「だよな」
照れ隠しで言った言葉に、浅井がははっと笑って…そしてみのりを見た。
「そんだけ大事なんだよ。
…なんでだかわかんねぇけど」
付け足された言葉が嬉しいものなのかどうかよく分からず、みのりが赤くなった顔で首を傾げる。
だけど薬指に光る指輪が視界に入ると、それだけで何でも許せるような気分になってしまう。
「…他には悠太と何か話したの?」
「あぁ…みのりがびっくりするくらいバレーボールが下手だとか、部活の帰り道に痴漢に遭った事が3回もあるとか…
小田切が、みのりは変な奴に好かれやすいって言ってた」
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