ずっと大好き…2人の秘密…
「…そうなのかなぁ。
でもお父さんくらいの歳の人には結構好かれやすいかも…
学校の先生とか、今の上司とか…
でも、痴漢は中学の頃遭ったきりだよ」
「露出系が2回に、1回は胸触られたんだろ?
…その痴漢殴ってボコボコにしてやりてぇ」
少しだけ不機嫌そうな浅井に気付き、みのりが慌ててフォローを入れる。
「でもね、あたし中学の時とか胸ぺっちゃんこで…」
「知ってる。それも小田切に聞いた」
「は?!なにそれ!なんで…?
ってゆうか、悠太そんな事一言もあたしに言わなかったのに~…
ひどいよ。本当はそう思ってたん……ひゃ?!」
両手で顔を覆っていたみのりの身体が、ぽすんと音を立ててベットに倒れる。
…正しくは、倒される。
顔を覆っていた手をどかすと、みのりの視界には白い天井と浅井の姿が映った。
「…なに?」
どきどきと騒ぎ出した心臓に、目をぱちぱちさせながら言うと、浅井がむすっとした顔でやきもちの言葉を落とした。
「…もういいよ、小田切の話は。
ベッドの上で他の男の話なんかして顔赤くしてんな」
「え、だって悠太の話始めたのは浅井さんだよ?」
「でももう止め。オレに集中して…」
「あっ…浅……ん…っ…」
耳から直接脳へと注ぎ込まれるような声に、やっと沈んでいた身体の疼きが再び痺れだす。
頭が痺れて何も考えられなくなると、身体の中心部分が熱くなったのを感じた。
耳から首筋にキスをする浅井に、だらしなく力の抜けた身体では抵抗の1つもできない。
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