《詩集》夢枕

首鼠両端

『首鼠両端』


鏡の奥にキミがいる
僕の隣は風が吹くだけ

それがとても切なくて
空しいけれど
手を伸ばしてた

僕は今ここにいて
キミもここにいたんだよって

ただ思い出の確かさを
言葉にしてたくて

生きてる意義とか
出逢った意味も
答えられないまま呟いてみる

どっちへ行けばキミに会えるの

果てしない道の真ん中で
灰色を生きてく
僕の一歩

届かないのも分かってるけど
歩かないとさ

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