《詩集》夢枕
時速0.048km
『時速0.048km』
滲む水彩
眼が霞んでる
憂う朝は何時ものことで
欲するモノなど何も無い
それじゃ駄目だと
叫ぶ誰かを
罵りながら僕は遊覧
近寄らなければ良いんだよ
触れられなければ痛くないだろ
時速0.048kmの惰性が
皮膚の内側を這っている
それでいいよと言っている
欲することは変わること
僕はまだまだ臆病だから
二つの窓から外を覗いて
溶けてしまえとただ願う
滲む水彩
眼が霞んでる
憂う朝は何時ものことで
欲するモノなど何も無い
それじゃ駄目だと
叫ぶ誰かを
罵りながら僕は遊覧
近寄らなければ良いんだよ
触れられなければ痛くないだろ
時速0.048kmの惰性が
皮膚の内側を這っている
それでいいよと言っている
欲することは変わること
僕はまだまだ臆病だから
二つの窓から外を覗いて
溶けてしまえとただ願う