《詩集》夢枕

弱輩

『弱輩』


夜中の吐息に混じった願望
月の無い空に群青

誘発された虫たちは
私の下で蠢いて
明日の天気を囁いてくのに

星なんて輝いてるだけ
祈っても無駄だって分かってる

今日生まれて
意味も無いまま
凍えた手で掴んだ心臓

音は鳴ってるの
響かないだけで

昨日生まれて
秩序も無いまま
震える手で燻らせる煙草

大人にはなりたくないけど
そうしたいだけ

だって私は生きてるんでしょ


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