星の導き
あたしが教室に入ると
「おはよう。光」
凛とした声の主は友達の佐々木文ちゃん
テストはいつも学年一位の真面目な子
「おはよう光!」
元気な声で来るのは水野一馬
陸上部のエースで元気すぎる人
「おはよう」
あたしはそう言って席につく
「何で今日学校にこなきゃ行けねぇんだよ。他は春休みなのに」
一馬が不満げにいう
この学校はなぜか3月の最後に五教科の選択科目をテストするんだよね
で、次の日の4月1日にテストが帰って来る
「仕方ないですよ。そういう仕組みなんですから」
文ちゃんがメガネをクイッとあげながらいう
「どーせお前が学年一位だろ?俺なんて最下位争いだし」
一馬がため息をつく
ガラッ
「テスト返すぞー」
やる気のなさそうな声で入ってくる担任の谷村一郎先生
めんどくせーが口癖
「テスト全部返し終わったら今日は終わりだらな。めんどくせー。さっさと終わらせるぞ」
私はぼーっとしながら順番を待つ
「佐々木ー」
「はい」
めんどくさそうな先生と真逆な返事
「よくやったな。全部100点だ。てかもっと上の高校行けば良かったのになー」
「家が近かったので」
文ちゃんはそうとだけ言って机に戻る
やっぱ頭いいなー。文ちゃんは…
「…の…星野!星野!!」
「はい!!」
先生が半分怒鳴りながら言われて自分が呼ばれていることがわかった
「お前な…理科の選択科目星座は良くできていた」
先生からもらったテストには100点という数字が書いてある
思わずにやっと笑うと
「ただな…他の四科目は20点以下だ…」
先生に哀れみの目で回答を渡される
後ろで笑う一馬
「おーい水野。笑ってる場合じゃないぞ。お前のテスト結果は星野よりも低い10点以下だぞ」
先生がそういうとみんなが笑い出す
「俺は勉強しなくても生きていけるんでいいんです」
いつもテストが帰ってくるたびなぜか言ってる
テスト返しにはこれがお決まりになってるみたい
テスト返しが終わり先生が
「伝達事項は4月6日に入学式です。他はあるけどめんどくさいんでいいです。はい解散」
とだるそうに読みあげる
このアバウトさはもうみんな慣れてる
「やっと終わったぜ」
一馬がこちらに向かってくる
「次に学校行く時は高2ですね」
文ちゃんがしみじみにいう
「文はまた総合一位かよ」
一馬が羨ましそうにいう
「理科は光と同一一位でしたけどね」
文ちゃんがあたしに向かって笑う
「うん。星座は得意だからさ!」
「お前は俺と同じくらいだと思ったんだけどな」
「一馬なんて半分の五十点ですらとったことないくせに」
勉強で一馬に負けたくないもんね
下駄箱で靴を履き替えると
「では光また学校で」
文ちゃんが手をふる
「うん。文ちゃん、一馬また今度ね」
あたしは手を振り返したあと自転車にまたがる
あの2人は幼馴染で家も近いらしい
幼馴染ってちょっと羨ましいなって時々思うんだ
スピードを出しながら坂道を下った
「おはよう。光」
凛とした声の主は友達の佐々木文ちゃん
テストはいつも学年一位の真面目な子
「おはよう光!」
元気な声で来るのは水野一馬
陸上部のエースで元気すぎる人
「おはよう」
あたしはそう言って席につく
「何で今日学校にこなきゃ行けねぇんだよ。他は春休みなのに」
一馬が不満げにいう
この学校はなぜか3月の最後に五教科の選択科目をテストするんだよね
で、次の日の4月1日にテストが帰って来る
「仕方ないですよ。そういう仕組みなんですから」
文ちゃんがメガネをクイッとあげながらいう
「どーせお前が学年一位だろ?俺なんて最下位争いだし」
一馬がため息をつく
ガラッ
「テスト返すぞー」
やる気のなさそうな声で入ってくる担任の谷村一郎先生
めんどくせーが口癖
「テスト全部返し終わったら今日は終わりだらな。めんどくせー。さっさと終わらせるぞ」
私はぼーっとしながら順番を待つ
「佐々木ー」
「はい」
めんどくさそうな先生と真逆な返事
「よくやったな。全部100点だ。てかもっと上の高校行けば良かったのになー」
「家が近かったので」
文ちゃんはそうとだけ言って机に戻る
やっぱ頭いいなー。文ちゃんは…
「…の…星野!星野!!」
「はい!!」
先生が半分怒鳴りながら言われて自分が呼ばれていることがわかった
「お前な…理科の選択科目星座は良くできていた」
先生からもらったテストには100点という数字が書いてある
思わずにやっと笑うと
「ただな…他の四科目は20点以下だ…」
先生に哀れみの目で回答を渡される
後ろで笑う一馬
「おーい水野。笑ってる場合じゃないぞ。お前のテスト結果は星野よりも低い10点以下だぞ」
先生がそういうとみんなが笑い出す
「俺は勉強しなくても生きていけるんでいいんです」
いつもテストが帰ってくるたびなぜか言ってる
テスト返しにはこれがお決まりになってるみたい
テスト返しが終わり先生が
「伝達事項は4月6日に入学式です。他はあるけどめんどくさいんでいいです。はい解散」
とだるそうに読みあげる
このアバウトさはもうみんな慣れてる
「やっと終わったぜ」
一馬がこちらに向かってくる
「次に学校行く時は高2ですね」
文ちゃんがしみじみにいう
「文はまた総合一位かよ」
一馬が羨ましそうにいう
「理科は光と同一一位でしたけどね」
文ちゃんがあたしに向かって笑う
「うん。星座は得意だからさ!」
「お前は俺と同じくらいだと思ったんだけどな」
「一馬なんて半分の五十点ですらとったことないくせに」
勉強で一馬に負けたくないもんね
下駄箱で靴を履き替えると
「では光また学校で」
文ちゃんが手をふる
「うん。文ちゃん、一馬また今度ね」
あたしは手を振り返したあと自転車にまたがる
あの2人は幼馴染で家も近いらしい
幼馴染ってちょっと羨ましいなって時々思うんだ
スピードを出しながら坂道を下った