星の導き
すでに時は夜、あと1時間でタイムリミット
もうあたりはすでに暗い
それでも人々は祈り続けてる
必死にね
きっと女王は城にいる
そう思って城に向かうと
「女王はこっちだ」
そういってべつの方向に動き出す
あたしの通ったことのない道
ずっと高いてっぺんまでの坂が長い
息が切れるけどここで止まってる時間はない
一刻も早く行くんだ
こっちにいるって信じてる
やがて広い平野にでる
やっぱり地面の草は枯れていた
しかし上を見上げるとそこには大きな木があり神秘的な光が灯っていた
「これは…?」
「始まりの木だ」
ジャックは木を見上げる
あたしたちがその木に近づくと木の前で祈っている女王がいた
「光ですか?」
ハクがこちらに近づきながらいう
よく見るとユウもスグルもミルもいる
「連れてきてくれたんですね」
「そっちこそこっちに来てたんだ」
あたしが驚くと
「ええ。女王の魔力を辿ってたらここだったんです」
魔力たどるって…
よくわかんないけどこの世界では当たり前なのかも
あたしたちが無駄話している間にジャックは女王に近づく
ジャックに気づいた女王は複雑な表情だった
「俺は…」
そういってジャックは黙ってしまう
「もっと男見せろなのさー」
「ベル静かに」
いつの間にか動物三人組も二人を見ていた
「俺はお前のこと嫌いになったわけじゃない。むしろずっと前から好きだったから付き合えた時は嬉しかったんだ」
「あなたただこの侵食を止めようとして嘘ついてるんでしょう?いいよ私のことは気にしなくて」
ジャックの思い伝わらず女王がその場を離れようとする
するとジャックは女王の手をつかんで引き寄せキスをした
「好きでもない人にこんな事しないんだからな」
恥ずかしさのあまりジャックがそっぽをむく
女王の顔も真っ赤でなんだか見ててこっちまで恥ずかしい
それにこの人たちも…
「キッキッキ…」
とミルが真っ赤な顔を隠しながら意味不明なことを言うと
「キスなのさー」
「ベル恥ずかしいから言わないで」
とベルがミルをからかう
「スグルもあれくらいできないもんなんですかね」
「うるさい。俺はべつにそんなんじゃないし」
スグルの顔は真っ赤
「おいあいつらキスしてるぞ」
「わかったからルウ。静かにね」
ユウは涼しい顔をしていた
むしろルウの方があたふたしている
「キスって確か二億個の細菌が口の中を行き来するらしいですよ」
とハクが意外にも冷めた反応で
それって豆◯ばのやつ…
というかこのタイミングで言っちゃう?
とまあ反応は様々で
「私も好きだよ」
ジャックと女王は嬉しそう
すると次第に周りが明るくなり始める
光が降るかのようにキラキラとしている
それが草に当たると生き生きと元気を取り戻す
「めでたしって感じだね」
後ろからフウがやってくる
なんでここにいるんだろうとキョトンとしていると
「みんながコソコソ動いてるのはわかってたからね。それにギリギリセーフだったね」
フウがいうとゴーンという音が聞こえる
「これは0時を知らせる鐘だよ。でもあの二人にはべつの意味で聞こえてるのかな」
フウは二人を見守るように優しく笑う
やがてジャックと女王が近づいてくる
「ありがとう。皆さんのおかげです」
女王は今までにないくらいの満面の笑みで
「私はマクリと言います。16歳です。私光についていきます。よろしく」
マクリは手を差し伸べてくる
「よろしく」
あたしはマクリの手をとる
「そういえば光女王に頼まなくていいんですか?元の世界に帰りたいって」
ハクがいうと
「それなら今から…」
というマクリを遮って
「ううん。あたしこの世界に残る」
するとみんなキョトンとした顔になったけど笑って
これからも一緒に旅をしようねと言ってくれた
あたしがみんなと戯れていると目の前に緑の光が見えた
それはあたしの周りを一周してから星のペンダントに吸い込まれ青い色が一瞬緑に変わる
なんだったんだろ。今の…
「じゃあ戻るか」
そういってフウが先頭を切る
「あたし少しだけここ残るから先行ってて」
「うんわかった」
ミルがにこっと笑う
みんなはフウに続いて先に降りていく
「ねえそこにいるんでしょ?風さん」
「よくわかったね」
最初この世界に来た時に聞いた声が返ってくる
「どうしてここにいるの」
「君に聞きたくて。どうしてここに残ったのか」
「あたしがもらった手紙にはあなたにしかできないって書いてあった。あたしがやらなくてどうするのって思ったの」
「優しいんだね。君は」
「それにね。なんでだろ。文ちゃんも一馬もお姉ちゃんもなぜか近くにいる気がして」
「そう」
風さんは小さく答える
「もう迷いはないんだね」
「うん。あたしこの世界旅してわかった。この世界を守りたい。使命としてじゃなくて自分自身の気持ちで」
「そうじゃあ行きなさい」
風さんはそういって静かに背中を押してくれる
あたしは後ろを振り向かないようにはしった
「光いっちゃったよ」
「ありがとう顔の見えない誰かさん。でもこれから光に私たちが会いに行くから」
「おう。今度は俺たちが守る」
「それは私も同じ。だって光の中お姉ちゃんだもん」
「そっか。君たちは君たちでこの世界に歩けばいいよ。文、一馬、葉月」
もうあたりはすでに暗い
それでも人々は祈り続けてる
必死にね
きっと女王は城にいる
そう思って城に向かうと
「女王はこっちだ」
そういってべつの方向に動き出す
あたしの通ったことのない道
ずっと高いてっぺんまでの坂が長い
息が切れるけどここで止まってる時間はない
一刻も早く行くんだ
こっちにいるって信じてる
やがて広い平野にでる
やっぱり地面の草は枯れていた
しかし上を見上げるとそこには大きな木があり神秘的な光が灯っていた
「これは…?」
「始まりの木だ」
ジャックは木を見上げる
あたしたちがその木に近づくと木の前で祈っている女王がいた
「光ですか?」
ハクがこちらに近づきながらいう
よく見るとユウもスグルもミルもいる
「連れてきてくれたんですね」
「そっちこそこっちに来てたんだ」
あたしが驚くと
「ええ。女王の魔力を辿ってたらここだったんです」
魔力たどるって…
よくわかんないけどこの世界では当たり前なのかも
あたしたちが無駄話している間にジャックは女王に近づく
ジャックに気づいた女王は複雑な表情だった
「俺は…」
そういってジャックは黙ってしまう
「もっと男見せろなのさー」
「ベル静かに」
いつの間にか動物三人組も二人を見ていた
「俺はお前のこと嫌いになったわけじゃない。むしろずっと前から好きだったから付き合えた時は嬉しかったんだ」
「あなたただこの侵食を止めようとして嘘ついてるんでしょう?いいよ私のことは気にしなくて」
ジャックの思い伝わらず女王がその場を離れようとする
するとジャックは女王の手をつかんで引き寄せキスをした
「好きでもない人にこんな事しないんだからな」
恥ずかしさのあまりジャックがそっぽをむく
女王の顔も真っ赤でなんだか見ててこっちまで恥ずかしい
それにこの人たちも…
「キッキッキ…」
とミルが真っ赤な顔を隠しながら意味不明なことを言うと
「キスなのさー」
「ベル恥ずかしいから言わないで」
とベルがミルをからかう
「スグルもあれくらいできないもんなんですかね」
「うるさい。俺はべつにそんなんじゃないし」
スグルの顔は真っ赤
「おいあいつらキスしてるぞ」
「わかったからルウ。静かにね」
ユウは涼しい顔をしていた
むしろルウの方があたふたしている
「キスって確か二億個の細菌が口の中を行き来するらしいですよ」
とハクが意外にも冷めた反応で
それって豆◯ばのやつ…
というかこのタイミングで言っちゃう?
とまあ反応は様々で
「私も好きだよ」
ジャックと女王は嬉しそう
すると次第に周りが明るくなり始める
光が降るかのようにキラキラとしている
それが草に当たると生き生きと元気を取り戻す
「めでたしって感じだね」
後ろからフウがやってくる
なんでここにいるんだろうとキョトンとしていると
「みんながコソコソ動いてるのはわかってたからね。それにギリギリセーフだったね」
フウがいうとゴーンという音が聞こえる
「これは0時を知らせる鐘だよ。でもあの二人にはべつの意味で聞こえてるのかな」
フウは二人を見守るように優しく笑う
やがてジャックと女王が近づいてくる
「ありがとう。皆さんのおかげです」
女王は今までにないくらいの満面の笑みで
「私はマクリと言います。16歳です。私光についていきます。よろしく」
マクリは手を差し伸べてくる
「よろしく」
あたしはマクリの手をとる
「そういえば光女王に頼まなくていいんですか?元の世界に帰りたいって」
ハクがいうと
「それなら今から…」
というマクリを遮って
「ううん。あたしこの世界に残る」
するとみんなキョトンとした顔になったけど笑って
これからも一緒に旅をしようねと言ってくれた
あたしがみんなと戯れていると目の前に緑の光が見えた
それはあたしの周りを一周してから星のペンダントに吸い込まれ青い色が一瞬緑に変わる
なんだったんだろ。今の…
「じゃあ戻るか」
そういってフウが先頭を切る
「あたし少しだけここ残るから先行ってて」
「うんわかった」
ミルがにこっと笑う
みんなはフウに続いて先に降りていく
「ねえそこにいるんでしょ?風さん」
「よくわかったね」
最初この世界に来た時に聞いた声が返ってくる
「どうしてここにいるの」
「君に聞きたくて。どうしてここに残ったのか」
「あたしがもらった手紙にはあなたにしかできないって書いてあった。あたしがやらなくてどうするのって思ったの」
「優しいんだね。君は」
「それにね。なんでだろ。文ちゃんも一馬もお姉ちゃんもなぜか近くにいる気がして」
「そう」
風さんは小さく答える
「もう迷いはないんだね」
「うん。あたしこの世界旅してわかった。この世界を守りたい。使命としてじゃなくて自分自身の気持ちで」
「そうじゃあ行きなさい」
風さんはそういって静かに背中を押してくれる
あたしは後ろを振り向かないようにはしった
「光いっちゃったよ」
「ありがとう顔の見えない誰かさん。でもこれから光に私たちが会いに行くから」
「おう。今度は俺たちが守る」
「それは私も同じ。だって光の中お姉ちゃんだもん」
「そっか。君たちは君たちでこの世界に歩けばいいよ。文、一馬、葉月」