星の導き
気持ちいい風がふく


その風で自然に目が覚めた


「ここどこだろう?」


あたしが寝ていたのは緑の綺麗な芝生の上のようだ


あたしは立って後ろを向くとそこには、昔に戻ったかのような古い村があった

あたしここ知ってる

昔に戻ったかのような古い街並み

変わった服装の人達

畑を耕す人、漁に行く人


あたしがいつも見てる夢の世界だ


きっとあのあと寝ちゃったのかな?


そう思って頬をつねるが痛かった


これってもしかして夢じゃないの?


あたしが戸惑っていると


「来てくれたんだね」


「誰?」


あたしが振り向いてもそこには誰もいない


「これは夢じゃない。現実だ」


あたしの質問を無視してしゃべり続ける



「この下の村に星座の入れ墨を持ったものがいる」


「夢じゃないってそんなの信じられるわけないじゃん」


「さあ行け。時は一刻を争うから」


穏やかな声がそういうと風が一気に強くなる



風に押されて足が一歩下がった時、足元の崖が急に崩れていった
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