星の導き
数十分後ハクが何かを持ってきた

筒のようなものだ

それに服も変わった?


「それなに?それに服変わった?」



「これですか?矢ですよ。服は矢と一緒に預けてたんです。旅をするにはこれがしっくりくるんで」


丈夫そうな皮のブーツに茶色っぽい腰巻


頭にはフカフカの帽子、薄いマフラーをしている


なんかド○クエみたいな格好なんだけど…


あたしの制服が逆に目立ってるというか…



「最近はいろいろ物騒なんだ」


筒を背負いながらハクがいう



「そうなの?あたしこのままで平気かな?」


なんかちょっと心配になってきた…


「平気だよ。ここら辺はそこまで物騒じゃないから。魔法さえあれば平気だよ」


ハクは森に向かって歩き出して行く


あたしもついて行きながら


「魔法って…なに?」


「え?知らないの?」


「うん。この世界に来たのは始めてだから…」


「え?使命人が違う世界から来るのは知ってたけど…魔法が使えるのって常識じゃなかったんですか?」


信じられないという顔つきであたしをみる


あたしからみたら、こっちの方が常識から外れてるよ…



「魔法とかよくわかんないけど、大丈夫だよきっと!それよりハクも魔法使えるの?」



「はい。もちろんです」


ハクは自信ありげにいうと、手の中に小さな台風を作った



「これが僕の魔法の風魔法です」



手の中の台風みたいなのを放つとそこらじゅうに強い風が巻き起こる


これ……夢じゃないよね…?



「すごいね!あたし始めてみた」


「へへ。そうですか?」


ハクは嬉しそうにわらった


魔法もあるし、自然も綺麗だし…


本当に異世界に来たんだ


あたしは楽しくて仕方なかった
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