君の声が聞きたい

常に上位をキープしてる俺に、このスタイルを批判する教員はいない。
いや、表面上は注意を受けるが本気で俺にぶつかる奴はいないと言う方が正しい。

気付けば、3限 4限と授業は終わり昼休みになっていた。


「お前、今日は購買?」

「あぁ」

「んー、じゃあ待ってるわー。」


横から話しかけてきた伸也に適当に返事をすると、財布を持って購買に向かう。
適当なパンを幾つか購入して、教室に戻ろうとすれば女子生徒と軽くぶつかった。
胸のエンブレムを見れば、先輩…か。


「すいません。」

「あ、こちらこそ、すいません。」


そのまま直ぐに立ち去った。
教室に戻れば伸也は1人携帯電話を弄っている。


「悪りぃ。待たせた。」


声をかけると、なんとも間延びした声で返された。
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