不器用な恋愛


「溝内…くん…?」


「……。」


「溝内…くん…」


あぁダメだ…俺……


―バーンッ!!


雷が鳴る度に小さく震える体。


泣きそうな瞳。


もう俺の中では止められなくなっていた。


岩崎瑠璃に対する


“好き”の気持ちが―…



そしてさっきよりも強く抱きしめた。


「…えっ…?」


俺の腕の中で微かに聞こえた声。

それと同時に視線が絡んだ俺達。


今…俺はどんな顔をしてる?


君の瞳には


どんな俺が写ってる?



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