不器用な恋愛
そしてちらりと俺を見た。
「ねっ?溝内くん?」
ムカッ…!!
「いや……」
「へっ?」
鳥沢が首を傾ける。
俺はパッと顔を上げ
岩崎瑠璃を見つめた。
「いやっ!俺…写真部に入ります!」
「ほんとっ!?」
岩崎瑠璃が驚きながらも微笑んだ。
「は…はいっ!!よろしくお願いします!」
「イケメン君入ってくれるの!?
嬉しい〜♪♪」
「うおっ!?」
そう言って有理亜は俺にいきなり抱きついた。
何なんだこの女は〜;
そして相変わらず鳥沢は岩崎瑠璃に腕を絡めたまま。
う…うぜぇ…
「えーっと,そしたらあなたは今日から写真部ね。だからぁ〜…」
岩崎瑠璃はクローゼットのを開けると,そこから小さな箱を取り出した。
そして箱の蓋をあけるとー…
そこからキラキラと光る鍵を取り出した。