不器用な恋愛
「これがこの部室の合鍵。これはほんとに大切なものだから絶対なくさないでね。」
そう言うと岩崎瑠璃は俺の手を取り掌に鍵を乗せた。
「写真部へようこそ。溝内宏くん。」
ふんわりと笑うその表情に
俺の鼓動は一気に高鳴る。
「やったね!イケメン君♪」
有理亜はさらに俺に抱きつく。
「まぁせいぜい頑張るんだな。」
相変わらず冷たい藤本さん。
「溝内くんがライバルかぁー…」
「あっ!?何か言ったか?」
「べっつに〜♪」
相変わらずムカつく鳥沢(笑)
俺は今日からこいつらと一緒に
写真部として活動するんだな。