メニューとあの人
私は映画館のチケットに指定されている席に座ってミヤが買ってきてくれた紅茶を飲みながらスクリーンに写されている映画を観ていた。

たしかに、人気になってるだけ面白かった。
内容はカクテル好きの女性がバーテンダーに恋をしちゃう話で、カクテルをよく知らない人でもよくわかる内容だ。

話に夢中になってるときにフっと耳元に、
「あとで、行ってみる?」

と言われて
「////。もう、耳元で喋んないで~」

一気に映画からミヤしか意識できなくなった。
耳が真っ赤になるのがわかる。

ミヤは大人の態度でクスリと微笑んでまた、映画を見始めた。






映画が終わってから私達はぶらぶらとあっちこっちを見て回った。
お互いの買い物に付き合ったり、服を選んだり・・・。
でも、楽しい時間はあっという間。
もう夕方になる頃だった。
突然ミヤが止まって、

「じゃ、最後にあそこにいきましょう!」




「あそこって、どこにいくの?」

ミヤが私の手を握って当然動き出した。

「内緒よ。さぁ、いくわよ~」
< 6 / 11 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop