王子なカノジョと姫なカレ


「は、恥ずかしいからやめてよ!」

「あ…悪い」


拓斗はそこで初めて現在の状況に気づいた様子で体を縮ませた。


「でも拓斗、学校とか―」

「あれ、王子?」



突然の第三者の声に振り向くと、
そこには見慣れた顔があった。

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