王子なカノジョと姫なカレ
王子と姫
今日1日の最後の授業が終わり、
媛山くんとの出来事を星加に話したら、
彼女は目をまん丸にし、大きな音を立てて椅子から立ち上がった。
「それ、噂の姫じゃんっ」
「え…姫?」
うんうんと、激しく頷くと 、
星加はスカートのポケットから小さな手帳らしきものを取り出した。
そして何処からともなく伊達メガネを取り出すと、優雅な仕草でかける。