君が笑うとき
「まさか!コウちゃん!その子のこと好きになっちゃったの~!?いやあ~ん。俺だけのコウちゃんだと思ってたのに~」


「バカ!なんで俺が変な奴好きにならなきゃいけねえんだよ」


俺は足で寝転がっている翔太を蹴ると、近くにあったイスに座った。


するとむくっと翔太は起き上がりニヤニヤ笑って言う。


「冗談だってぇ。でも、俺一緒に探してあげれないわぁ。」


「どうせ彼女ができたんだろ~」


「勘が鋭いなあ~」


翔太は手を胸に当て、


「正解♪毎日ベットの上で大運動会♪暇な時間なんてないのっ」


なんて言いながら手でハートマークを作る。


「ごめん…。冗談抜きで引く…」


「ひどー!!」


翔太はまた倒れこんだ。



あのあと、「あいつ」を探したけれどやっぱり見つかることはなかった


当たり前だと思った


いつの間にか俺はあいつのことを忘れかけていたころだった…
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