君が笑うとき
最終章

君の影

――――――…


…麻由がいなくなってから1年が過ぎた。


俺はあのころから一生懸命勉強をして麻由と約束していた美大へと行くことができたんだ。


麻由がいないことなんてわかってる。


それでも…彼女の姿を捜している自分がいた。


君は俺の全てだったから。


…強くならなきゃいけないと思った。


でもあれから俺は誰かにすがりつきたくて仕方なかった。


苦しくて、泣きたくて、叫びたくて、毎日がボロボロだった。


それでも翔太とタクヤが心配して俺を支えてくれたんだ


すごく嬉しくて、あのときの気持ちは覚えてないくらい。


そのおかげで俺は立ち直ることができたんだと思う。

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