君が笑うとき
だが「アイツ」は俺たちの予想をひっくり返した。


「あ、この前の男の子!」


前よりも明るい声で俺を指さし、笑ってきたのだ。


「「え?」」


俺たちは驚いて顔を見合す。


予想してたのはガラガラ声で、いかにも死にそうな声…


でも今聞こえてくるのはそれと正反対だ。


すると「アイツ」の髪の毛が風に吹かれ、顔があらわになった。


その顔を見て俺たちはあっけにとられてしまった。


ありえないと思った


こんな奴にこんな顔…ぜったい合わない…


「あら~。可愛い…」


翔太はポカンと口をあけて言った。


そいつは肌が雪のように白く、目がとても大きくて、はっきり言って可愛かった…
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